スコーロン®が特徴的なのは、洗濯を繰返しても防虫効果が持続することです。これまでも、防虫機能をもった素材はありましたが、従来型のものは、防虫成分を入れた小さなカプセルを生地に付着させるタイプのものが多く、このカプセルが洗濯で脱落し、防虫効果が衰えやすかったといえます。
一方、スコーロン®は、アース製薬が開発した持続性の高い非揮散タイプの防虫剤を、帝人グループのナノレベルの接着技術により、生地そのものに頑強に固着させることに成功しました。これらの技術革新により、スコーロン®は優れた洗濯耐久性を実現しています。
スコーロン®は初期性能で90%以上、洗濯20回後でも80%以上の防虫効果を維持します。(アース製薬社内測定値)
①【単回経口投与毒性試験】
SCORON®を約300μmに極裁断し、ラットに2,000mg/kgを単回経口投与した時、死亡は認められず、一般状態で軟便等は認められましたが、投与3日後には全て消失しました。
②【単回経皮投与毒性試験】
SCORON®を約300μmに極裁断し、ラットに2,000mg/kgを単回経皮投与した時、死亡は認められず、一般状態及び剖検所見に異常は認められませんでした。
*概略の最小致死量は、雌雄とも2,000mg/kgを超える用量と推定。(最小致死量「LDL」は、動物を死亡させるのに要する最小量)
SCORON®の機能材を10倍量固着させた布を用いて、日本人男女各15名の合計30名の健常人皮膚(左上腕内側部)に24時間閉塞貼付。除去1時間後及び24時間後に皮膚反応を観察しました。
5名の被験者にかすかな紅斑(評価±)が認められましたが、無処理生地にも同様の所見が1名に認められ、その後増悪はなく、除去24時間後では全被験者に皮膚反応は認められず、一過性の反応で臨床上問題無いと考えられました。
International Contact Dermatitis Research Group基準に従い、全員が『陰性』と判定されました。