写真家・二神 慎之介『スコーロン』フィールドインプレッション

2017.08.01 Update

スコーロン・ウェア+アイテムの組み合わせで、撮影生活をより快適に。

 

ここ数年使い続けて、スコーロン製品は森に分け入る撮影スタイルの私にとって、なくてはならないウェアとなった。だが森や茂みに分け入ることがなくとも、虫の来襲に悩む撮影現場は多く存在する。例えば川沿い。北海道では風物詩と言える、サケやマスの遡上。車から降りてすぐのところで観察できるようなスポットでも、飛び交う虫に悩みながら撮影をすることも多い。また、稜線を目指すような撮影行でも、途中防虫効果が有難いシチュエーションが多々ある。もちろん、そういった「登山」に近い撮影行だと、時には防虫性能以上に優先したい要素も出てくる。

 

 

虫の来襲を抑えながら、通気性・速乾性能、さらにはUVカットの効果も期待でき、その上軽量なスコーロンのウェアは、極めて汎用性の高いアウトドアウェアと言える。また用途に合わせて、ウェア+αのアイテムを組み合わせることで、撮影はさらに快適になる。今回は私が個人的に注目するアイテム達をご紹介したい。

 

 

【SCトラベルシーツ】

非常に重宝しているNEWアイテムがこのSCトラベルシーツ。虫の攻撃が気になるあらゆる場所で活躍してくれている。テント泊ではインナーシュラフとして、山小屋でも同様に使える。私の場合特に重宝するのは、野生動物の出現を待つ、ブラインドテントの中で長い時間を過ごす場合だ。ケモノ道には当然虫が多くなる。動物の通り道の近くに張るブラインドの内部を、小さな虫が歩いて行く姿をよく見かける。地形的にフラットでない所も多く、地面に直接腰を下ろすこともある。そういう場合、このシーツが一枚あれば非常に心強い。また、このアイテムはライトなアウトドアや旅行を楽しむ方にもとても良いアイテムだ。例えば山小屋泊や、海外旅行での格安宿等・・・ひょっとすると虫がいるかもしれない、という環境で重宝するだろう。価格が一万円を切っているのも魅力だ。

 

 

 

 

【グローブ】
意外と見落としがちなのが、手への対策だ。露出をしていると、カメラ操作に集中している間に虫達に狙われてしまう。故にスコーロンのグローブは小さいながらも非常に重要なアイテムだと言える。SCフィットグラブSCグリッパーはタッチパネル対応。スマートフォンだけではなく、最近はデジタルカメラにも増えてきたので、非常にありがたい。余談だが、グローブ装着時、ピントの確認などで画像を拡大表示するとき、親指と人差し指ではなく、親指と中指等だとストレスなく操作できることが多いように感じている。それぞれの指の形状やグローブとのフィット感によって変わるのかもしれないが、是非試してみて欲しい。

 

また、パーカーやジャケット等、スコーロンのプロダクトには、袖に親指を通す穴が付いている。これにグローブを組み合わせれば、作業中につい露出してしまいがちな手首をしっかり守ることができる。こういう細やかな心遣いが、タフなイールドで活動するフォトグラファーにとって、非常にありがたい。

 

 

 

【アームカバー/レッグカバー/マルチマスク】
気を付けていても、動いているといつの間にか露出してしまうのが、ウェアのつなぎ目の部分だ。虫達は、その隙間に入り込んでくる。故に虫が多いフィールドで長時間を過ごすとき、ブラインド等でじっとしている時間が長い場合は特に、私はスコーロンの重ね着をするようにしている。「隙間」を埋めてくれるアイテムは、そういう時に心強い。SCガイドレッグカバーSCフィットアームカバーをスコーロンパーカーやパンツの下に着用していれば、隙間から入り込んでくる虫をシャットアウトし、さらなる効果が期待できる。また、顔もよく刺される部分なので、SCガイドマルチマスクは有難いアイテムだ。

 

 

 

様々な用途に対応する、ラインナップが充実したスコーロン製品、それぞれのスタイルに合わせて、是非ご自身のベストなアイテムを揃えていただきたい。


 


写真家・二神 慎之介(ふたがみ しんのすけ)

1977年生まれ、愛媛県出身。道東を中心に野生動物を追い、森のヒグマをメインの被写体に撮影活動を続ける。現在は東京在住。北海道と行き来する生活を送っている。
<WEBサイト> Sinh Futagami Photography.

 

 

 

【お断り】このレポートは事実に基づいて掲載しておりますが、スコーロンの効果効能は使用環境・条件等により、必ずしも保証するものではございませんので、ご理解のうえご活用いただきますようお願い申し上げます。
※一部具体的な虫の名前を“虫”という表現に置き換えて掲載しています。