写真家・戸塚学『サーモコアミッド』フィールドインプレッション

2018.01.17 Update

 

 寒い冬の撮影には温かいウェアが必須となる。しかし、着ぶくれして動けないのではちと困る。できればインナーからアウターまで着ているのが気にならなければ言うことがない。そんなインナーとしてサーモコアミッドを使ってみた。

 

 

  いいインナーはフィールドでの強い味方

 

私の仕事は野鳥カメラマン。厳冬期の北海道ではマイナス20度以下になる中での撮影も普通。そんな場合はインナーの上に上半身はウールのシャツ・フリース・インナーダウン・オーバーパーカー。下半身は厚手の股引・ダウンの入ったオーバーパンツ。

 

これだけの装備なら問題がないように思うが、インナーの性能が悪いとかなりきついのだ。じっとしている場合にインナーの性能が悪いとこの装備でも寒いと感じる。反対に動いた場合うっすらと汗をかくことがあり、この汗が曲者で空気乾燥しないため再び動かなくなった場合、汗が冷えて不快感を与えるどころか寒さに中側から耐えられなくなることがある。

 

早速袋から出して思ったのは「めっちゃ薄!ほんとに大丈夫か?」だった。私の着用した全身写真はみっともないので載せないが、上下で着用するとぴったりフィット。しかしまったく厚みがないのでほとんど肌の一部と言ってもいい。

 

 

   部屋着としての感想

 

私の部屋にはエアコンがない!こたつもなく、あるのは電気ストーブが1台のみ。冬場は部屋着としてインナーとしてタイツは欠かせないので、それをサーモコアミッドに交換してみる。

 

基本的に「すごい」という感想はないが付けている感覚がないほどのフィット感と売り文句の衣服内温度+3度は実感。3度がどれほどだと言われると困るが(笑)まぁ温かいということだ。

 

 

   フィールドでの感想

 

これを書いている12月中旬、今年はいつになく寒い12月!とはいえ愛知県ではマイナス20度の北海道まで気温は下がらないので山間部に行ってそれなりのレポートとさせてもらおう。

 

 

まず下半身はサーモコアミッド・ジーンズ・レインウェアのパンツ、上半身はTシャツを付けず直にサーモコアミッド・フリース・インナーダウン・レインウェアのジャケットで12月下旬おしどりの里に入ってみる。

 

 

 

当日の気温0度。いつも通り小屋の中に入りオシドリたちを撮影する。ここは川に近いことと1日中日陰になるので、ものすごい寒いというより底冷えする。しかし北海道用の完全防備ではないのだが・・・そんなに寒さを感じない。またあまり厚着をしていないこともあり動きやすく快適だ。本当は2月ころの「き~ん」とする寒さの頃ならどう感じるか再テストも考えたい。

 

 

特殊カーボンポリマーが体温を吸収して生地全体に素早くエネルギーを伝えるのであったかいのは当然だが、吸湿速乾性能に優れているので厚着で汗をかいた場合も素早く吸収して生地全体に拡散するからさらさら感がGood!

 

そして個人的にはこれが一番気に入ったのは帯電防止効果。脱ぎ着時のあの嫌な「パチパチ」から解放してくれる!各メーカーからいろんなインナーが出ているが、値段以上の着心地を感じさせてくれた。

 

ちょっぴり残念なところはタイツが前開きでないこと。最近の若者は小をする時にベルトを外して用を足す人が多いようだが、私はこれが苦手。これがフィールドでオーバーパンツを履いていたりするとかなりつらいものがあることが唯一の不満だ。

 

 

 

写真家・戸塚 学(とづか がく)

1966年、愛知県生まれ。野鳥を中心に撮影活動を続ける。現在は野鳥を含む環境の撮影を進め、「きれい・かわいい」だけではない「においのする写真」を目指す。作品は雑誌・カレンダー等に発表。
写真集「鳥たちは今日も元気に生きてます!」文一総合出版 他。
<WEBサイト> Happy Bird’s Day