小貝哲夫『スコーロン』フィールドインプレッション

2018.08.21 Update

世界一美しい猿を追いかけベトナムへ

 

5月8日から10日間、ベトナム第三の都市ダナンへ。目的はソンチャ半島に住むアカアシドゥクラングールという猿の撮影だ。長い毛は肩から背中にかけて灰色、お腹は明るい灰色、顔は肌色で口周りと頬は白、肘下と尾も白、膝から下は赤。そして大きくてクリクリとした瞳。この容姿故、アカアシドゥクラングールは”世界一美しい猿”と言われている。

 

 

一生を樹の上で過ごし、ほとんど地上に降りることはない。ベトナム戦争で多くの森林が破壊され、森林開発などで生息地が更に減少、現在、国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種(EN)としてレッドリストに指定されている。ダナンのソンチャ半島は貴重な生息地域で、大凡350匹が住んでいる。

 

 

どんな撮影になるか、全くの見当が付かない。熱帯のジャングルで野営をしながら撮影という状況を前提に、防虫対策としてスコーロン素材のウエアを選んだ。ラインナップの中から「SCアルティメットフーディ」「SCアルティメットパンツ」「SCアルティメットハット」「SCハーフグリッパー」「SCトラベルシーツ」の5点をチョイスした。

 

 

ところが想像していた撮影スタイルと現実はかけ離れていた。ジャングルの中を歩き回ることはなく、原チャリで半島の北側を走り回りながらドゥクラングールを探す。嫌な虫に苦しめられることもなかった。

 

 

しかし「SCアルティメットフーディ」の吸汗速乾、UVカット機能には大いに助けられた。薄手の生地は程よく風を通し、「SCアルティメットハット」と合わせ強烈な直射日光を遮ってくれた。風が強いある日の午後、うっかりノースリーブで2~3時間を過ごしてしまった。ジリジリと指すような日射に気が付いた時には、時すでに遅しだ。露出していた腕は真っ黒・・・その夜はなかなか寝付けなかった。

 

 

SCアルティメットパンツ」も優れものだ。10ヶ所もある豊富なポケット、特に大腿の表側にあるカーゴポケットはスマホやレーザー距離計などの収納に大いに役立った。膝の裏には市販のニーパッドを挿入できる専用ポケットがある。屋外の撮影で便利なアイデアで、次回の撮影で試してみたい。

 

 

 

カメラバッグには軽量ハンモックと「「SCトラベルシーツ」を忍ばせていた。木陰で休憩するときには、ブランケットやシートのような使い方もできる。スコーロンのシーツはいろいろなシーンで活躍するだろう。今回の旅ではスコーロンの防虫性能を体感するチャンスはなかったが、今後の撮影にスコーロンは欠かせない存在になりそうだ。

 

 

 

 


フォトライター・小貝 哲夫(こがい てつお)

1960年東京都生まれ。体育大卒業後、青年海外協力隊、パラグライダーメーカーへの就職を経て1999年にフリーランスとして独立。写真は言葉と同じ。伝える手段としてパラグライダー誌を中心に活動。最も過酷と言われるレッドブル エックスアルプス出場や北極圏の単独川旅など、興味と趣味の中を旅するトラベラーとして、好奇心の中を住処としている。2006年からカナダ北部のユーコン準州で極北の大地と野生動物、そしてオーロラを撮り続けることをライフワークにしている。

 

 

【お断り】このレポートは事実に基づいて掲載しておりますが、スコーロンの効果効能は使用環境・条件等により、必ずしも保証するものではございませんので、ご理解のうえご活用いただきますようお願い申し上げます。
※一部具体的な虫の名前を“虫”という表現に置き換えて掲載しています。