武田 充弘『スコーロン』フィールドインプレッション

2019.07.09 Update

ネパールのジャングルでドローン撮影 & 睡眠時の虫対策

 

今年4月、ネパールの国立公園にテレビの野生動物番組のドローン撮影のために行ってきた。ネパールというとヒマラヤのイメージが強いが、緯度は低いので低地には広大なジャングルもある。ジャングルといえば虫。ドローンで撮影をした経験のある人ならわかると思うが、ドローン撮影中は両手を操縦に使用するため、全くの無防備になる。

 

何度か経験したことがあるが、顔に虫がとまっても追い払えない。ニューギニア島のジャングルでは、僕の足に虫が止まって血を吸っていても退治できないため、現地の子供たちに足にとまっている虫を叩いてもらう係をお願いしたこともある。そこで今回は、普段国内の山の撮影などでも使用しているfoxfireのスコーロン製品を準備した。

 

 

基本の装備は、上から

・SCダウナーキャップ・SCアルティメットフーディ・SCグリッパー・SC アルティメットパンツ

 

気温も湿度も高いので暑そうに見えるが、例えばフーディーは肩や肘などの厚さの必要な部分以外はかなり薄く作られており、汗処理機能に優れたカラットという機能も備わっているので、シャツ一枚でいるのと同じくらい快適である。

 

この時の撮影で一番虫に悩まされたシチュエーションは、茂みの中で対象の野生動物をほぼ丸一日待機して待つ、という時で、非常に虫の多い場所だったため僕以外のすべての撮影クルーは虫の被害を受けていた。その証拠に、現地のネパール人スタッフも虫の攻撃を少しでも回避する苦肉の策として、顔を草で覆ったりしていた。

 

 

しかし、僕だけは上記の装備にサングラスをかけた完全に全身を覆うスタイルで、全く虫に悩まされることは無く、皆から羨望の眼差しを浴びていた。

 

 

さて、肝心のドローン撮影時だが、幸いにも今回は虫の多いポイントでのドローン操縦の機会は無かった。どこに行っても感じることだが、虫が大量にいる場所、そうでない場所、の差は極端である。少し場所や標高が変わったりするだけで、頻繁に虫状況がガラッと変わる。

そんな時に、グリッパーやフーディーのフードを着脱するだけで、完全装備 ⇆ ラフな装備に素早く対応できる点もこのシリーズの利点と言えよう。

 

 

さて、話を夜に移そう。撮影中の虫対策のほかに、睡眠時の虫対策として今回初めてSCトラベルシーツを持って行った。これが予想以上に効果があった。

 

まず、ジャングルでのテント泊で使用したが、睡眠時に虫に悩まされる事は無かった。

薄手であるので気温が高くても使える、目以外を全て覆える、というところが素晴らしい。同行した女性ディレクターがテントの虫に悩まされていたので、何度かトラベルシーツをお貸ししようかと思ったが、帰国後にこのフィールドインプレッションを書く必要があったので、ついぞその提案はしなかった。

 

 

さらに、このトラベルシーツの素晴らしいところは、アウトドアにとどまらないところである。海外のホテルなどで虫に悩まされた事は無いだろうか?このシーツは、薄手である他に、通気性(WindPath)や吸汗速乾(TRANSWEAT)の機能で、くるまって寝ることの素材的な不快感が無いので、ホテルのベッドの上でも使えるのだ。

(下の写真はイメージとして昼に撮影したもの)

 

 

という事で今回のネパールのジャングル撮影旅は、昼も夜も虫の被害は受けず、帰国後もしばらく痒さに悩まされるという事もなかった。

 

 

 訳あって保護されているサイ

 

ジャングルキャンプの様子

 

ジャングルランチの様子

 

ネパール風ジャングルランチ

 

 

 

 

武田 充弘 | Mitsuhiro Takeda

 

1977年、神奈川県生まれ。映画美学校夜間部ドキュメンタリーコース、日本写真芸術専門学校夜間部ドキュメンタリーフォトゼミ、卒業後、フリーランスフォトグラファー。2016年、(株)東京ドローン設立。近年は主にNHKなどの自然番組の撮影で各地を回っている。 写真集 「ガンジス ~ Rhythm of the Ganges ~」(冬青社)
<WEBサイト> (株)東京ドローンオフィシャルウェブサイト

 

 

 

【お断り】このレポートは事実に基づいて掲載しておりますが、スコーロンの効果効能は使用環境・条件等により、必ずしも保証するものではございませんので、ご理解のうえご活用いただきますようお願い申し上げます。
※一部具体的な虫の名前を“虫”という表現に置き換えて掲載しています。