岩田 京子『グリットフリースフーディ&ジャケット』フィールドインプレッション

2021.11.11 Update

 

草木が色づき、身体に触れる空気が冷たくなり、秋が深まってきたのを感じる、今日この頃。フィールドでは、場所により温度差が激しく、太陽が当たっている場所は暖かく汗ばむほどですが、樹林帯の日陰や朝晩の寒暖差、また稜線上での風など、空気の冷たさを感じる事が多くなるため、1年の中でも一番レイヤリングに気を使う時期でもあります。

 

 

山を歩いている際、身体が温かくなり、うまく調整が出来ていないと汗をかいて衣服が濡れてしまいます。そんな状態で休憩をすると、汗冷えによる体温の低下は著しく、1分も経たないうちに冷えてしまう事もあるくらいです。そうなると身体がうまく動かなくなったり、手足がしびれてしまったりして体調を崩してしまいます。他にもつまずいたり、ミスが多くなり怪我に繋がる事も。そうならないよう、行動中でも休憩中でも、しっかりとレイヤリングに気をつけることが重要です。

 

 

夏の空気にすっかり慣れてしまった身体は、寒さに対する準備がまだできていないので、冬本番以上に寒さを感じる事も。そんな、これからの時期に行き帰りなどにも活用できて、行動中レイヤリングしやすく、気軽に着用できそうなものはないかと探していたところ「グリッドフリース」に出会いました。

 

私の身長は164cmで、体系的にメンズとウィメンズ両方とも着用が可能なため、グリッドフリースフーディ(Men’s)のSサイズと、グリッドフリースジャケット(Women’s)のLサイズを試してみました。

 

実際にフィールドで着用してみて、 特に気に入った箇所をご紹介します。

 

■フード及び首の部分の立ち上がり

体温が奪われやすい首や頭(フード部分)をカバーしてくれるので、休憩時や風が吹いている際にはありがたい。また、腰回りや手首の部分もしっかりとカバーしてくれており、裾の隙間から、冷たい空気が入り込んで保温能力が下がるのを防いでくれる。寒がりな私にはこの腰回りと手首の丈はとっても重要。

 

 

■胸のポケット

写真を撮ったり、地図を見たり…。何かと出番の多いスマートフォン。胸にある大き目なポケットにすっぽり入るので便利。

 

 

見た感じは薄くてちょっと頼りない感じでしたが、実際に着用してみると、柔らかく肌触りのよい生地で保温力もあり、休憩時に寒くなる事もありませんでした。行動中も動きを妨げる事もなく着心地が良かったです。そしてグリッド構造のおかげで通気性も良く、こもった熱をうまく逃してくれるおかげか汗で濡れる事もなく快適でした。

 

これからの季節や冬期ではインナーフリースとしても活用できそうで、様々なシチュエーションで末長く使えそうです!

 

 

 

 

登山ガイド

岩田 京子 | Kyoko Iwata

 

横浜市在住。長年従事していたアウトドアイベント企画・運営の経験を活かし、現在は主に登山ガイドとして国内の山々をご案内。また海外登山やトレッキングの仕事にも従事しており、ネパール、韓国、台湾、トルコ、ロシア、アフリカ、オーストラリア、モンゴル、NZの登山やトレッキングも経験。自身でも海外での高所登山にチャレンジしており、8,000m峰を4(エベレスト、ローツェ、マナスル、チョーオユー)登頂。他にも野外で遊ぶことの楽しみを伝える活動のため、山の雑誌やwebなどにも執筆もしている。【公益社団法人日本山岳ガイド協会認定 登山ガイド・旅程管理主任者(総合)・アスリートフードマイスター】

WEBサイト>アウトドアを楽しもう♪